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fuji

Author:fuji
こんにちわ。ながらく、読むだけでおなか一杯がついに二次創作を書き始めてしまいました。なのフェイ、静なつ(百合)すきです。亀さん更新です。

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ドキドキしすぎて

君からのメールの続きです。
これで、フェイトさんの受け取ったメールの内容が明かされます。なのはさんは今回おとめなのです。
この短編書き終わったら新しい連載に行くか5万ヒット書くか・・・(今更かなあ)

ではでは続きより、どうぞ。

連絡してね・・・。

思い出すのはフェイトちゃんのあの言葉。
連絡はしたい。会いたいという気持ちもあふれている。
でも、なんて?どうやって誘えば自然なのか。
彼女を意識してしまった今、なんだか会うのがすごく気恥ずかしくて。

そんなこんなで、私はずっとメールの文面を考えている。
書いては消し、書いては消し。
えっと、なんか誘ったりするメールってどうやって書くんだっけ。

もちろん通信というもっと直接的な方法はあるが、気恥ずかしいし、それこそなんといって会話を始めていいかわからない。

そんなこと今までいくらだってしてきたはずなのに、今までどうやっていたのかさっぱり思い出せないのだ。
心の中でじたばたともがきながらため息をつく。
フェイトちゃんは今回は結構長く地上にいるらしいことはこっそり確認した。
そのせいで、また明日、また明日と先延ばしをしてしまっている自分がいる。

すごく逢いたいはずなのに、会うのを先延ばしにしている。
いや、会いたいし先延ばしにする理由なんてないんだけど、ただきっかけがうまくいかないだけだ。
しかし、こんなことを繰り返していてはいつまでたってもフェイトちゃんと会えない。

連絡してね。
そういったフェイトちゃんからは今のところ何の連絡も来ていない。
もっとも私たちの間ではフェイトちゃんの仕事のこともあるから1週間以上連絡を取らないなんてことはざらだ。

今回はまだ4日ほど。全然珍しいことではない。
地上にいるときフェイトちゃんは割と頻繁に連絡をくれるからくれないってことはもしかしたら忙しいのかな、なんておもいつつ。
そしたら連絡なんかしたらかえって迷惑かもと思ったりするのも連絡を先延ばしにする言い訳に一役買ってしまっている。

もっともメールは忙しかったら読まないだけだから書いても迷惑になるわけがないのだけど。まあフェイトちゃんは性格的に忙しくても絶対に返信をくれるけどね。

彼女から連絡が来ればこんなに悩まないで済むのにって恨めしく思いながら、気を取り直して画面を呼び出し、再び文面を考える。

『こんにちは。フェイトちゃん。
この間は送ってくれてありがとう。』

書きかけて手を止める。

なのはは特別だから。

自分を見つめる紅い瞳。耳の底に残る穏やかなアルト。
その言葉を紡いだ唇を思い出して・・・。

顔に一気に血が上る思いがした。
どくどくと心臓が言い始めて胸が締め付けられる気がする。
自分の部屋なのだから別に声を出したからといって誰かに何かを言われるわけでもないのに、私は声を押し殺してベッドの上を転げまわる。

書きかけだった画面を勢いよく切ってしまった。
それからまたため息を一つ。

「また、明日にしよう・・・。」




その翌日のこと。
本局の廊下を歩いていた時のこと。
視線の先に見慣れた金髪。

フェイトちゃんだ!そう思ってここでついでに夕食に誘ってしまえばメールの文面を考えなくていいんじゃないかって思った。
そう思ってフェイトちゃんのほうに駆け寄ろうしたはずなのになぜか私はあわてて曲がり角を曲がっていた。

遠目にもわかる端正な顔。
凛としたたたずまい。
すっと背を伸ばして歩く彼女はかっこいい。
黒い執務官服は彼女のスタイルの良さを余計に引き出している気がする。

な、なんなのこれ!?

フェイトちゃんを見てそれだけのことを認識した瞬間、なぜかこの間のフェイトちゃんがよみがえり。
心臓がすごい勢いでドキドキしだして、自分の顔が熱くなるのを感じる。
口の中が乾いてなんだかカラカラする。

こんなんじゃフェイトちゃんに会えないよ。

何とか心臓を抑えて鼓動を収めようとするのに、なんだか脳みその中がフェイトちゃんでいっぱいになってしまってどんどんひどくなっていく気すらする。
それが収まるまで結構かかってしまって、それから元の道に戻ってももうフェイトちゃんはいなかった

それからというもの、なんだかどきどきしすぎてフェイトちゃんとうまく逢えない。
スキンシップだって多くはないけどそれなりにしていたはずなのに、フェイトちゃんが端末を打ちながら歩いているのを見ればその指先に吸い寄せられてしまい、触れたい気持ちと手を触れ合わせたときの感触が一緒に湧き上がって脳みそが大変なことになってしまった・・・。

こそこそとフェイトちゃんを遠目で伺いながらもどきどきしすぎて近づけなくて。

そんな風になると余計にメールをどううっていいかわからなくなった。
彼女にあったら自分がどきどきしすぎて壊れちゃうんじゃないかとか。
彼女からメールが帰ってきただけでもドキドキしすぎて開封できないんじゃないか、とか。

書いてはけし、書いては消す内容もどんどん現実に彼女を誘うようなものから離れていく。
送るつもりもなく、わけもなく自分の気持ちをつづってはけし。

自分がフェイトちゃんを避けてしまっているのに、フェイトちゃんから連絡が来ないのをさびしく思ったり。

そんなことをしているうちに2週間がたってしまった。
フェイトちゃんから連絡は来ない。
彼女はもうすぐ次の航行に行ってしまう。
早く連絡を取らなきゃって思うのに、2週間もたってしまうとますますどうしたらいいのかわからなくなってしまった。

こんなことならすぐ連絡をしたほうが自然で簡単にできたんじゃないかって考えてもいまさらどうしようもなく・・・。
航行の前にフェイトちゃんから連絡が来ないかなって、もう完全に向こう頼りになってしまって。
でも、フェイトちゃんはあの日連絡待ってるからねって言って去って行ったわけでだからきっと私から連絡しないといけないわけで。

『フェイトちゃんへ』

とりあえず一行目だけを書いて考え込む。
考えていてもどうしようもないしと送るつもりもないことを承知で私はつらつらとフェイトちゃんに文句を書いた。

『フェイトちゃんのばか!

フェイトちゃんが私のこと見送ったりするからなんかドキドキしちゃうんだよ。
フェイトちゃんが私のこと特別だなんていうから変に意識しちゃうし。
フェイトちゃんがかっこいくてきれいだからなんかドキドキしちゃってうまく話しかけられないし。
フェイトちゃんのこと思い出したら勝手に顔が熱くなっちゃうし。

せっかくフェイトちゃんお休み長かったらから一緒にいたかったのに。
フェイトちゃんにあったらドキドキしすぎて壊れちゃうんじゃないかって思ったら連絡取れなくなっちゃうし。

私がフェイトちゃんのこと好きになっちゃったのもフェイトちゃんのせいだもん。
かっこいいし、やさしいし、きれいだし、お仕事もすごい出来るし、意外と家庭的だし、意外とかわいいし。
全部全部フェイトちゃんのせいだもん。

さいきんなんかフェイトちゃん見て唇に目が行っちゃったりすると離せなくなるし、手とかきれいだから触れたいなって思っちゃうし、そんなこと考えてばかりいるからフェイトちゃんに近づけないし、そのせいでさびしいし、それになんだかフェイトちゃんも連絡くれないし、全部全部フェイトちゃんのせいだもん。

フェイトちゃんかっこいいからってなんか女の子にもててるのみてるともやもやするし。
男の人だってみんなフェイトちゃんのこと見てるんだよ。
フェイトちゃんがきれいでかっこよすぎるからいけないんだよ。

私がフェイトちゃんのことこんなに好きになっちゃったのもそのせいでフェイトちゃんに連絡できないのも全部フェイトちゃんのせいなんだからね。
責任とってよ。』

うってしまってから苦笑してしまう。
胸のなかのもやもやをとりあえずぶちまけてみたもののあまりに稚拙な文面に自分が恥ずかしくなる。
なんかもうちょっと何とかならないかな。

ため息をつきつつベッドに突っ伏しながら消去ボタンを押した。
今日は休み。最近ちょっと仕事が大変だったからお昼近くまでつい寝てしまって、起きてからはベッドに寝転がったままフェイトちゃんのことばかり考えている。

フェイトちゃんは確か明後日には航行に行っちゃうんだっけ。
そしたらこんなことしてないでちゃんとメールかかなきゃ、ずっとあえなくなっちゃうんだよね・・・。

突っ伏したままそんなことを考えて、こんなまましばらく会えないのは嫌だなって思って、今度こそちゃんと考えようと思っておき上がった。
そして目に飛び込んできた文字に絶句した。

『送信されました。』

「にゃああああああああああ!!!!!!!!!!」

悲鳴を上げる。

うそうそうそうそうそ!!??
あわてて画面を押すが、送られてしまったメールのキャンセルなんてできない。
一気に顔に血が上がった。

最悪!!
もうフェイトちゃんに会えないよ!

耳が熱い。顔が熱い。
心臓が今までにないほど不規則に打っている。
しかし絶望感で私は起き上れない。
心の中が冷え込む。

どうしよう?死にたい・・・。

とりあえず、今のは間違いでしたって言ってみようか。
いや、でもどんな間違いだって話だし。
だいたいフェイトちゃんは私のこと特別って言ってくれたけどもしかしたら深い意味なんてなかったかもしれないし・・・。普通に特別な親友って意味かもしれないし。

そしたらフェイトちゃんがこれ見ちゃったらどうなるんだろう。

あっ、なんか涙出てきた。
突っ伏したまま絶望感に打ちひしがれてそうしていると着信音がなった。

どきりと心臓が嫌な音を立てる。
おそるおそる顔を上げて恐る恐る画面を操作して相手を確認する。

フェイトちゃん・・・。

つなげようにもどうしていいかわからなくてじっとしていると、着信音が鳴りやむ。
それに少し残念なようなほっとしたような気持ちでいると、また着信音。
びくりと跳ね上がると、今度は画面上にメールのが来たというメッセージが表示される。
相手はもちろんフェイトちゃんだ。

怖くてとてもじゃないけどメールを開けられない。
何もせずただ、画面をにらみつけていると再び着信音。
今度は通信。

どうしていいかわからなくて、手が震えて、画面に伸ばしかけた手が空中で揺らめく。
結構長い間鳴り響いていた通信音は唐突に止まった。
全身から汗が噴き出す。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。

泣きそうになる。怖くて出れないのに、出ないと出ないでフェイトちゃんが遠くに行ってしまう気がする。

と、再び着信音。
画面をにらみつけるとそこにはフェイトちゃんじゃなくてよく知ったもう一人の親友の名前が出ていた。

少しほっとする。肺に圧縮されていた空気を吐き出した。
仕事のことなのか、ほかのようなのか。
とりあえず何の用かはわからないけど、用件の後にもしかしたら少しは相談に乗ってくれるかもしれない。

いまだ震えの収まらない手で何とか通信回線を開くボタンを押した。
とたん飛び込んでくるいつも通りのはやてちゃんの声。

「やほー。なのはちゃん。」

「は、はやてちゃん、久しぶり。」

何とか普通の声を絞り出す。

「突然で堪忍なんやけど、なのはちゃん今どこにおるん?」

「えっと、今日お休みだからおうちにいるけど・・・。」

なんでって聞こうとしたら、画面の向こうで誰かにはやてちゃんが話しかけていた。
まさか、とおもってはっとした。
このタイミングでのはやてちゃんからの通信。
そのはやてちゃんが話しかけている相手。

頭の中には一人しか思い浮かばなかった。
全身から血の気の引く思いがした。

はやてちゃんに思わず文句を言いかけようとしたところで画面の向こうに今まさに思い描いていた人の姿。
画面ごしとはいえ、こんなに正面から彼女の顔を見るのは久しぶりだった。

「なのは、今からそっち行くから。」

有無を言わせない真剣な顔。鋭い声。
私は爆発しそうな心臓を抑えてぱくぱくと口を動かすことしかできなかった。
画面の向こうではやてちゃんが驚いたような声で仕事は?とか聴いて来るのが遠いことのように聞こえる。

今から、来る?誰が?フェイトちゃんが?
頭がかっとしてそのことを理解するのにずいぶん時間がかかった。

「ま、まって!さっきのは違うの!」

あわててそういう。
違うの。間違えて送っちゃっただけで。
そういいたいのに、言葉が出てこない。

「話は後だよ。すぐ行くから。」

待っててね。
そう締めくくって通信画面が閉じた。
黒くなってしまった画面を見つめたまま私はどうしていいかわからず、呆然としてしまった。
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コメント

こんにちは
のあです ペコリ
ついにフェイトさんが動き出しましたよっ!

絶対
「ふぇ、フェイトちゃんっ///」
「なのは、全然連絡くれなかったよね…」
「いや、違うのっ!」
そこからなのはさんのフェイトさん自慢が始まるのはもう分かってますよね。
フェイトさんも赤面するんですが途中で
「私なんか…」
みたいなことなのはさんが言って
そこからフェイトさんが
「なのはは何も分かってないよ!」
そう言ってはやてちゃんにきいてはやてちゃんが
「何でこうなるんや…」
「責任は取ってもらうよ、はやてちゃん」
的なものが浮かびました。
ははっ百合厨ですorz


それにしても百合って
このもどかしい感じがたまらないですよね!!
同じ事考えているのに恥ずかしいとか、
嫌われるのが怖いとかですね。
両思いなのにもじもじしてしまう。
みたいな?
でもそんなのを乗り越えてさらにお互いを思いあう気持ちが高まるといいますか…
やっぱり少し依存するくらいが…なんでもないです。
まあ、いまだになのふぇい熱が抜けないんですね、はい。
なんだか関係のないことばかり書いてしまってすみません
自重、自重…
えと、では、次回も楽しみにさせていただきますね♪
それでは失礼しました~ ペコリ



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